フランス語の独学での勉強法―それぞれのメリットとデメリット―
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フランス語を勉強するのはなぜ―フランス語を勉強するメリット―
フランス語学習を始めるきっかけは何でしょうか?フランスには、ファッション、グルメ、芸術など様々な魅力があり、そういったフランス文化がきっかけで学習を始める人も多いと思います。
一方、この記事を読んでいる人の中には、フランス語の学習経験はなくても英語を学習したことのある人は多いと思います。実は、フランス語学習は英語学習にとってもメリットがあります。
フランスの文化に直接触れることができる
フランスは、文学、美術、ファッション、料理などの芸術や文化で世界をリードする国です。よって、フランス語がわかるとフランスの芸術や文化により直接触れることができます。
また、フランスには魅力的な観光地がいくつもあります。パリなどの大都市では英語は通じますが、地方では観光地であってもほとんど通じないことも珍しくありません。さらに、フランス語で簡単な会話ができることで現地の人とぐっと距離が縮まり、旅を何倍も楽しむことができます。
世界中の多くの人と交流ができる
フランス語はフランス本国だけでなく、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、アフリカの国々、カナダなどで公用語として使われています。また、国連などの多くの国際機関の公用語の一つにも採用されています。そのため、フランス語を学ぶことで世界中の多くの人と交流することができます。
また、フランスは技術面でも世界をリードしていますので、フランス語ができることでビジネスのチャンスを増やすことができます。
英語学習にも効果がある
フランス語学習は初めてでも英語学習をしたことのある人は多いのではないでしょうか?
歴史的な経緯から、英語にはフランス語が「外来語」として多く取り入れられているため、フランス語由来の単語やフレーズがたくさんあります。英単語として学習するdeja vu(デジャヴュ、既視感)、vis-a-vis(~に関して)、RSVP(=répondez s’il vous plaît、お返事ください)は英語学習者には読み方も分からない厄介な単語ですが、フランス語学習者であれば初心者レベルで簡単に覚えることができます。そのため、フランス語を学習することで英語の語彙力も伸ばすことができます。
また、英語以外の言語を勉強することで、日本語も含めたそれぞれの言語の特徴を知ることができ、その相乗効果によって英語学習にも良い効果が期待できます。
この記事では、独学でフランス語を学習するときに役立つ勉強法をまとめました。すでにフランス語を学習している人も、これから学習しようという人もぜひ参考にしてくださいね。
初心者がフランス語学習に持ちやすい誤解
フランス語は難しいというイメージを持っている人が多いと思いますが、それはなぜでしょうか?ここでは、フランス語を難しいと感じる原因についていくつか見てみましょう。
発音が難しい?
フランス語には特徴的な音として「r」と「鼻母音」(口と同時に鼻からも息を出して発音する母音)があるため、発音が難しいと感じるかもしれません。
確かに「r」と「鼻母音」は日本語にはない音ですが、音としては比較的容易に聞きとることができるので、それを真似して練習することで発音をすることができます。また、英語にも日本語にはない音があるので、フランス語の発音が特別難しいというわけではありません。
さらに、フランス語を読むには綴り字の読み方の規則を覚える必要がありますが、こちらは覚えてしまえば例外が少ないので英語よりも簡単に感じる人も多いでしょう。
文法が難しい?
フランス語には名詞に性があります。また、動詞の活用が多いので、文法が難しいと感じるかもしれません。
確かに英語にはない文法がフランス語にはあるためそう思うこともあるかもしれません。しかし、これらは英語以外の他のヨーロッパ言語から見ると特別なことではありません。例えば、ドイツ語の名詞には「男性名詞」「女性名詞」以外に「中性名詞」があります。
また、英語よりも複雑な分、文から正確に意味をとれるというメリットもあります。
このように、初心者がフランス語学習を難しいと感じる理由には英語との比較による部分が大きいと言えるでしょう。よって、最初からフランス語は難しいと身構えることなく、数多くある言語のひとつとして捉えると、フランス語が特別難しい言語ではないことにお気付きいただけるでしょう。
フランス語の発音と会話の勉強法
フランス語ネイティブのような発音や自然な表現を身に付けるには、ネイティブのフランス語を真似たり、ネイティブと会話の機会を作るのがオススメです。
ネイティブのフランス語音声のシャドーイング
シャドーイングは、リスニング、スピーキング、発音の強化などに役立つ効果的な学習法です。フランス語には綴り字の読み方やリエゾンなどの発音のルールがありますので、その点での効果も期待できます。
このようにメリットの大きいシャドーイングですが、初めは難しく感じることが多いので、慣れるまではスピードを遅くしたり、易しい短文から始めるのがオススメです。また、独学では間違った発音をそのまま覚えてしまう可能性がありますので注意が必要です。
フランス語のネイティブと会話の機会を作る
フランス語のネイティブとの会話では自然なフランス語表現を身に付けることができます。例えば、地域の教育機関が主催するフランス語圏の留学生が参加する国際交流イベントなどに参加してみるのもよいかもしれません。日本語や日本文化に興味を持った学生と知り合うことができるため、会話がスムーズに進む可能性が高くなります。また、ネイティブの友人を作ることはフランス語の学習になるだけではなくモチベーションの維持にも役立ちます。
ただし、独学で学習を始めたばかりの初心者はフランス語で十分なコミュニケーションをとることが難しいため、トラブルを少なくするためにも安全なものに参加するように心がけましょう。
フランス語単語の勉強法
オリジナルのフランス語ノートを作る
単語の学習には単語帳を使うのが一般的ですが、日頃の学習や生活の中で気になって調べた単語やフレーズなどを集めたオリジナルのフランス語ノートを作ってみるのはいかがでしょうか?自分にとって本当に必要な単語やフレーズが詰まったオリジナルのフランス語ノートは記憶に残りやすく、どんな単語帳やフレーズ集よりも使える特別な1冊になります。
この勉強法のデメリットとしては、ノートの作成に時間がかかることです。短期間である程度の頻出語を押さえたい場合は、市販の単語帳との併用を検討するのもよいでしょう。
フランス語のリスニングの勉強法
フランス語でラジオを聞く
フランス語のラジオでは、生きたフランス語に触れることができます。聞き取りの練習になるだけでなく、作業や休憩をしているときに流しておけばフランス語に耳を慣らしながら気分転換をすることもできます。
例えば、無料で聴けるものにFRI(Radio France Internationale)がありますが、こちらのJournal en français facile(簡易フランス語ニュース)というチャンネルはスクリプトも付いているため、学習しやすくなっています。
フランス語で映画を見る
映画を通してフランス語に触れることで、楽しみながら聞き取りの練習ができます。また、フランス人の生活文化にも触れることができます。

YouTubeでフランス語を学ぶ
YouTubeには、フランス語学習に関するものから娯楽的な要素の高いものまで様々な動画があります。気軽にフランス語の勉強ができるだけでなく、気分転換にもなります。
フランス語でラジオを聞いたり映画を見たりする勉強法のデメリットとしては、本格的に学習に取り入れるためには中級以上のフランス語力が必要になる点です。初心者は、これらの勉強法とは別に、文法と語彙の学習が必須となります。
YouTubeを使った学習については、フランス語学習の教材として使う場合は動画によってレベル差があったり、乱暴な話し言葉が使われることも多いので選ぶときには注意が必要となります。
フランス語作文の勉強法
自分の書いたフランス語をネイティブに添削してもらう
フランス語のライティングの力を伸ばしたいときには、自分の書いたフランス語の文をネイティブに添削してもらうと効果的に力を伸ばすことができます。しかし、添削をしてくれるネイティブと知り合いになることは簡単なことではありません。
そんな時は、例えば、HiNativeという相互学習プラットホームを活用するのもよいでしょう。HiNativeでは、言葉や文化について気軽にネイティブに質問することができます。
HiNativeを使う場合のデメリットとしては、語学学習互助サービスになるため、回答に時間がかかることがある点です。また、回答者が必ずしもプロではないため回答の質にばらつきがある点にも注意が必要です。
普段考えていることや日常生活の場面をフランス語にしてみる
いろんな場面を想定したフランス語の会話表現集はありますが、実際に話したいと思うことは意外と見つからないことが多いのではないでしょうか?
日頃からフランス語で考えたり、それを独り言のように口に出すことで、自然で使いやすい表現が身につきます。

この勉強法では、添削をしてくれる人がいないため、間違ったまま使い続けてしまう可能性がある点に注意が必要です。
フランス語初心者向けの教材/辞書
フランス語初心者向けの教材
「絵で楽しむフランス語[単語]」(学研プラス)宮方 由佳
「絵で楽しむフランス語[会話フレーズ]」(学研プラス)小林まみ
「はじめての声に出すフランス語」(白水社)高岡 優希、ジャン=ノエル・ポレ、富本 ジャニナ
フランス語初心者向けの文法書
「新リュミエール―フランス文法参考書」(駿河台出版社)森本 英夫、三野 博司
フランス語初心者向けの辞書
「ディコ仏和辞典」(白水社)
「プログレッシブ仏和辞典」(小学館)
「プチ・ロワイヤル仏和辞典」(旺文社)
無料で使えるフランス語学習サイトやオンライン教材を活用する
フランス語学習サイトやオンライン教材には、無料で本格的にフランス語を学習できる質の高いものや、気軽にフランス語学習をスタートできるものがあります。
フランス語の発音と会話の勉強法で少し触れましたが、フランス語には綴り字と発音に規則性がありますので、こういったサイトを使って理解を深めたり、実戦的な問題で身に付けていくのもよいでしょう。
例えば、東京外国語大学言語モジュールは発音・会話・文法・語彙のモジュールから総合的にフランス語を学習することができます。Duolingoは文法、単語、発音をゲーム感覚で気軽に楽しみながら学習できるアプリです。
ここで気をつけたいのは、総合的なフランス語学習サイトは、コンテンツがあまりにも多く、初心者がモチベーションを保ちながら最後までやり切るには相当の覚悟が必要になる点です。また、語学学習アプリは、本格的に学習したいときには物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ
語学学習では、インプットとアウトプットの学習をうまく取り入れていくことが効率的に学習を進めるポイントになります。独学ではインプット中心の学習になりがちなので、上手くアウトプットの学習を取り入れていくことも意識することが大切になります。また、成果を出すためには一定の学習量が必要となるので、継続的な学習が大切になり、その継続を可能にするモチベーションの維持も大きなポイントになるでしょう。
ここでご紹介した勉強法のメリットとデメリットを参考に自分に合った勉強法を探してみてくださいね。
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みなさんのフランス語学習の成功をお祈りしています!Bon courage!
英語以外の外国語に関する調査結果共有
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